夢は日々へ羽化をした

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「ほらな。明伎が一番よく知ってる、頭も顔もいい人材だろ?」 教え方は難ありだけど、なんて言いながら親友が私の隣に腰を下ろす。 私は頬を膨らませて不満を意思表示した。 「なんで知ってて、なんで教えてくれなかったの。兄さんが帰ってくるって」 「たまたま連絡したらタイミングが合ったっつーか。近々帰る見通しが立ったって連さんが言うから、だったら明伎を驚かせようってなったんだ。センセも一枚噛んでるし」 「先生まで…まあ確かに驚いたけど…すごく」 「でも連さんにもサプライズ用意したんだぜー? 明伎がすげーいい女になってるからお楽しみにって」 「え」
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