あなたと虹になる

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この日も塾はあったのだけど、出勤しようと手に持ったタイムカードを、いつの間にか背後にいた親友に取り上げられた。 「え?」 驚く私のとなりで、同じくカードを持っていた兄さんには川上先生が、ひょいっとそれを奪う。 「おい?」 兄妹合わせて何事かとふたりを見やれば、裕司朗と先生は日中の日差しも眩しがるほどの笑顔を見せて。
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