失ったあなたを夢に見る

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それと同時に今まで聞こえていた雨の音が遠ざかっていき、沈んでいた私の意識は浮上を始めた。 現実の世界で私が目を覚まそうとしている。 ドアへ行ってしまう背中に、私もまた別れを告げた。 (おやすみ……兄さん) 次に会えるのは、いつだろう。
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