失ったあなたを夢に見る

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ドアに向かっていた足音が立ち止まり、ベッドで目を閉じる私を振り向いた。 その唇が、薄く開かれて。 何かを言いかける。それなのにもう、意識の覚醒は待ってはくれず、その姿が光に透き通っていく。 ーーー夢は、ふっつりそこで途切れた。
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