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その日も、いつもの朝だった。
三浦舞乃は、
学校へ行く準備を済ませ、
ふと、今日が土曜日だった事を思い出した。
無駄な時間を過ごした事に苛立ちながらも寝ぼけ眼で階段を下りる。
「舞乃、おはよう」
母の陽子が朝ご飯を用意しながら舞乃に話しかけた。
「ん、おはよう」
それだけ言うと、席に着いた。
「いただきます。」
舞乃はそう言えば、と
「ママ、今日は仕事?」
「うん」
陽子は時計をちらっと見ると、
あっ、と声を漏らし、
「遅れる!」と
慌ただしく家を飛び出した。
舞乃はなんの予定も無い土曜日をどう過ごそうかと思い、この前買ってもらったRPGをしよう、と言う結論に至った。
流石に新品を買えるお金は無く、
泣く泣く中古のゲームを買ってきてもらった、という悲しい(?)
理由があった。
ティティティティー♪
軽快なリズムを奏でるプレステ2。
相当な年季モノだが、十分に起動する。
冒険の書2を開き、
見慣れた仲間達に話を聞く。
と、その時
ぴんぽーん
舞乃は少し怒りながらも
「はーい」と玄関へ向かった。
しかし、玄関を開ければ、
荷物トラックはおろか、配達員も居なく、異変は見受けられなかった。
__見慣れない箱が置いてあること以外は。
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