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カララン
心地よいベルの音が鳴り響いた。
空間に広がる珈琲の香りを肺に入れる。
…いい香り。
と、奥の席で手を振る溝野を見つけ、舞乃は表情を引き締めた。
舞乃は、駅前の喫茶店に来ていた。
時は、数時間前に遡る__
『そうか、、、いや、よく決心してくれたね。』
「はい。ただ、質問があるんです。」
『まあ、それもそうだ』
『だが、君の家の電話代金も心配だ、ここは一度会ってみるのはどうだね』
舞乃は、YESの返事をためらった。
もしも犯罪や誘拐に巻き込まれたら…
、、、そうだ、
「構いません。ただ、僕の家の住所を知っているのなら、近所の駅前の喫茶店がいいんですが…」
『構わないが、何故だい』
舞乃は一瞬言葉に詰まったが
「落ち着くんです。」
『そうかね、…まあいい。こちらとしては1時ごろがいいのだが…』
「構いません。では、その時間に」
『ああ、頼むよ』
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