1人が本棚に入れています
本棚に追加
そして今に至る。
「__何か飲むかい?」
僕の目の前にいる…40代といったところだろうか、溝野遥利(ミゾノハルトシ)が口を開いた。
手紙の印象と違い、会社の重役という感じに見える。
「_舞乃君?」
はっ、と我に返る。
…珈琲という気分でもない。
「じゃあ、ミックスジュースを。」
既に店員が来ていた。
溝野は、
「ミックスジュースとチーズケーキ、ウィンナコーヒーを頼むよ」
と店員にいうと、僕の方に向き直った。
程なくケーキとジュースと珈琲が運ばれてきた。
…当然のようにケーキが目の前に置かれる。
なんでチーズケーキが好きって知ってるんだろう?
「まあ、聞きたい事は山ほどあるだろうね」
「はい、まず_」
何故僕が選ばれたのか。
あなた達は何者なのか。
何故僕の事をよく知っているのか。
そもそもどんなゲームなのか。
挙げるとキリがないが、おおざっぱにいうとこんな感じだったはずだ。
それらの質問に溝野は丁寧に答えた。
最初のコメントを投稿しよう!