第壱章

5/5
前へ
/8ページ
次へ
日本政府…!? 「なんで、、、」 なぜ政府が、こんな一端の研究に手を貸すのか。 話が見えてこない、、、 「…君は、さっきどんなゲームなのかと訊いたね?」 考えていると、溝野が話かけてきた。 「このプロジェクトは、うーん…例えば、昏睡状態の病人がいるとするね、その病人にVHWを取り付けると、仮想世界で君たちと会うことが可能になる。現実で話したくても意識不明なら話せないからね。勿論、感覚も現実となんら変わらないから、恋人同士なら抱きしめあうことも可能。そんな日本を目指し、我々は研究していたんだよ」 …すごい。 だけど、それなら、、、 舞乃がこの話に乗ろうと決心したのは、母の為、自分の為であった。 だが、今の話を聞くと、沢山の人々を救える。 「もしも我々に協力してくれる気があるなら、この日に電話してくれないかね」 明後日の日付。 ちょうど振替休日で休みだ。 「じゃあ、運転手に送っていってもらってくれ。 私はもうしばらく残る」 そこで、はっ、とした舞乃は、 「あの、お勘定!!」 と言い、走っていった。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加