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「カオル?
まだ眠い?」
「ん、寝る。」
「風邪ひくってば。」
彼女は呆れたように笑った。
「んー…でも、私も眠くなってきちゃった。暖かいね。
ねえカオル、私も一緒に寝ていい?」
「…うん。」
「ありがとー。
あ、カオル。桜付いてるよ。」
ボクに付いているという桜を取ってから、ハルはさっきまでボクが寝ていたところに腰をおろした。
「ありがとう。」
「どーいたしまして。
じゃ、寝よっか、カオル。」
そう言ってハルはボクの肩に頭をのせてきた。
一瞬固まってしまったのを悟られないようにと平常を装っていたら、すぐに寝息が聞こえてきた。
「…おやすみ3秒。
ハルこそ、変わってない。」
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