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「………」
からっぽの花瓶と白いシーツのベッドに…ゆっくり落ちていく点滴
ここは病院の子供用病室
そこに眠るのは一人の女の子…名前は、なのは
病院の前に捨てられていて…どうにか一命は助かったが
病気の原因もわからないまま…体力だけが落ちて
なのはは…いつ命がつきてもおかしくない状態だった
「黒い人…早く来ないかな」
これがなのはの口癖だった
なのはが窓の外を眺めていたら…
黒い羽が一つ舞落ちる
すとん…ゆっくりとおりてきたのはアルトだった
「……大きくなったんだね」
金色の髪にアクアブルーの綺麗な瞳をしたアルト
なのはは…じーとアルトを見つめる
アルトは…あまり目を合わせない
「僕…死に神なんだ
君の……魂…もう一度…とりにきたんだけど」
「う…」
泣く…やっぱり怖がる…
「うんち…行きたい…」
「へ…?」
これが僕たちの二度目の再会だった
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