ゲーセンで出会った不思議な子の話

10/37
前へ
/37ページ
次へ
しかし俺はといえば、大学生活サークルなし、 青春なし、家に帰れば絵かきに身を費やす という生活を送っていたため、女の子と話すこと事態稀も稀で、舞い上がってた。 俺「じゃ、吸います?wキャスターってんですけど…ちょっと甘いかもですw」 「ありがとございます~!すぅぅ…ゴホ!ゲホ!なにこれ苦しい…」 案の定涙目になっていた。 よろしくないことではあるが、俺はもうその時、 なんなんだこの人すごく面白いし可愛いって気持ちに取り憑かれていた。 煙草が初めてってことは…そんなに悪いかんじの子ではない。 まあ見た目からしてそうではあったが。 あと、なんか知らないけどやたらと笑う。 そこで数分格ゲー談義をしていたんだけど、すごく笑うんだ。 女の子ってこんなに笑うの?というか笑った女の子ってすごい。 そもそもこんな誰とも話せたことのない格ゲーの話を、 今ここで、初対面の女性としているということが一番信じられなかった。
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

241人が本棚に入れています
本棚に追加