幸せの詩

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初めは人気だった
学校の屋上も､

冬になってくると
人気もなくなり､

今では私しかいない。

ガチャ

｢ほら｣

｢！｣

今､私たちになった。

滝川くんはココアの缶を
私に差し出す。

受けとると冷えていた指先
が温かくなってきた。

｢ありがとう｣

｢ん｣

口数が少ない彼と
付き合い出したのは､

ちょうど一ヶ月ほど前。

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