wa

2/3

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
太陽の光を受けて、 すくすくと育つ花たち。 私の楽しみは、その花を 育て観察すること。 「ふふ、今日もみんな キレイだよー」 「なっちゃんは今日も 花に喋ってるの?」 「!」 私は振り向かず、 眉を寄せた。 「…先輩、何の用ですか?」 きっと私の後ろでニコニコ と微笑んでるであろう先輩 に私は不機嫌そうに尋ねる。 ふわふわの金髪に くりっとした大きな瞳が 印象的な南先輩。 学年問わず女子に人気な 先輩と私は、ひょんなことから "顔見知り"になってしまった。 あれは確か、2年の始め… 『花壇の花が欲しい?』 南先輩は、好きな人に贈る 花が欲しいと言ってきた。 『そう♪ 花をプレゼント して告白するつもりなんだ』 その時、私が思った先輩の 印象は、"図々しい人"。 それは今でも変わって いなかった。 .
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加