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「お前は用なしだ。」
女にとって主人に見捨てられるのは死刑宣告である。
パチンっと指を鳴らすと、黒服の男が2名現れて女を引き摺っていく。
「い゛やあ゛-!!やめてぇ!ごめんなさいご主人さまぁぁ-!!」
髪を振り乱し泣き喚く。どこからそんな奇声を上げれるのだろうか。
更に恭夜を睨んだ女が叫ぶ。
「そこの女ぁ!ご主人様のお気に入りか知らないけど、お前もいつかは飽きて棄てられるわぁ!!ア-っはっはっははは…!!」
腰まである長い髪と見た目の容姿のせいか恭夜を女と勘違いしているらしい。
憎しみと嫉妬に燃える目である。
「ふん。飽きてくれた方が俺は嬉しいけどね。」
ポソリと呟いてみた。
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