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「本当に…この服、着なきゃダメ?」
「勿論。凄くキレイだよ。」
「嬉しくない。」
アーリィの褒め言葉に、男がキレイと言われて嬉しがる筈がないと、恭夜は溜め息をついた。
「着ろ」と手渡された服はなんとドレスだった。
恭夜のサラサラで長い金髪は綺麗に結われ、化粧までされる。
動くとドレスの裾のレースが軽やかに揺れる。
淡いブルーのドレスで、胸元と肩はが出るデザインで背中には大きなスリットが入っており白く綺麗な肌が垣間見える。
それを身に纏うのは紛れもなく男である恭夜で、このドレスを着ろと命じたアーリィは満足そうに笑んでいた。
恭夜はどこからどう見ても、美女にしか見えなかった。
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