序章

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    ズッズッ…ブチュッグチュリ… 粘質着な卑猥な音と、ギシギシとしなるベットのスプリングの音が部屋中に響いている。 俺の上で激しく腰を振っているのは、女ではなく男で…… そう。俺は男だが、同じ種類である男に抱かれている。 気持ち悪いかだって? はんっ。そんな事はもう良く解らない。 この行為に俺の意識は存在しない。 好きなだけ抱くがいいさ… 感情がなけりゃ、声も出ない。 いや、出さない。出してなんかやるものか。  
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