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ゆらゆら。体が揺れる。 季節は夏。ギラギラと照る付ける太陽の光を海の水が反射させて目を貫く。 煌びやかで有名らしい豪華客船が、大海原を悠々と進む。 この豪華客船はアメリカから、日本という小国の島国へと向かっているらしい。 海を見つめていた青年の髪が潮風にフワリとたなびいた。 長く腰まで伸びた母親譲りの金髪がサラリと宙を舞う。 空は青く、海は煌めき、潮風は爽やかだ。 目を閉じて船の動力の音と、波の奏でる演奏を穏やかに聞いていた。 「おい!!こんな所に居たのか!」  
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