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私達が出た所はスライド式のドアの向こう、
砂利の上に出たのだった。
私は外に出れた時、礼儀としてギンバエに礼を言おうと思い上を見上げたが彼の姿はそこにはいなかった。
(ハエとは自由気ままな虫で多分、私に飽きたから去ったのだろう。)
私は砂利の上で青い空に輝く火の玉
(後々私は太陽の存在を知った。)
を見上げそして、住みかを求めて旅をした。
私の旅は過酷だった。
私の進む道には多くの敵がいた。
カマキリにオオグモ、
鳥に人間などに何回も殺されかけた。
厳しい世界で生き延びて約一ヶ月、私の体は成人
(虫だから成虫かな)になっておりたくましくなった。
私の背中には羽根が生えて自由に空を飛べるようになった。
が、空に飛んでも私の敵は減ることがなかったので私は外にいる意味がないことに考えがいたった。
そして、私は生まれた故郷へ帰ることを決断した。
私は木々の中を走り柵をくぐり抜け、砂利の上を走って目的地の場所を目指した。
全て何の害なく帰れるかと思い気や、私の前に黄緑色の影が立ち塞がった。
なんと、昆虫界のハンターカマキリ
(オオカマキリ)が両腕の鎌を振り上げていたのだった。
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