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時は流れ
少し大人になりかけた小学校6年生
陸はゆりあと翔太といつも遊んでいた
なんの変哲もない平凡な生活
そこに急な展開が待っていた
”別れ”
この別れが引き裂いた
「陸~おはよう!」
卒業も近づいたある日、ゆりあはいつも通りにあいさつしてきた
「おはよう...」
「元気ないよ?どうかしたの?」
「ううん...なんでもないよ...」
元々暗いタイプの陸は事実を話せなかった
「よ!陸♪」
「お...おはよ翔太」
「元気ないぞ?」
少し様子が変なのに違和感を覚えた二人だがあまり気にしないでいた。
学校が終わり家に帰った
遊ぼうと言われたが断った
「お兄ちゃんおかえり」
妹の莉華だ
「うん」
短い返事だった
妹はまだ4年生だ
莉華も陸と同じで少し暗い感じの子だった
「お兄ちゃんは友達にお別れだって言ったの?」
痛いところを聞かれた
「まだ言ってない...」
「だよね...言えないよ...グスッ」
莉華も陸と同じくみんなに言えてないらしい。
突然の別れ
それは前触れなどない。
本当にいきなり。
いきなりすべてが失われる場合もある。
そこを乗り越えるか
どうみんなに伝えるか
まだまだ小学校6年生の子供には上手く表現ができないみたいだ...
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