胡瓜の浅漬けの魅力

2/2
前へ
/2ページ
次へ
今、私が食べたいものは良く漬け込んだキュウリの浅漬けです。 大きめのビンに漬け込んだ、そう 丸ごとキュウリを漬け込んだものです。 かじると水分が 良い具合に 口の中に広がって ほんのりとした塩の味と キュウリの甘味が 口を潤し、楽しませます 私が浅漬けを 美味しいと感じるのは 最初の一口目から三つめ、 そう三口目です。 最初の一口目は 浅漬けを食べたいと欲っしたままかぶりつくので 食べた時の水分の広がりの感動に注意を取られ、 浅漬けの最高とも言える絶妙な塩味と甘味のバランスを少々忘れ気味になるからです 二口目は 次もこんなに旨いもんをもっと食べてやろうと おおざっぱに食べるからまだ最高とも言える味に気付きません 三口目は、 そういう点で一番良い位置であります 三口目の頃には 浅漬けの水分より 味を味わう為に食べるからです 奥歯で感じる キュウリが軋む音に身震いしながら 甘じょっぱい 浅漬けに舌鼓を打つのにはもってこいなのです 皮は暑さを忘れる 濃い緑色 中はきっと程よく水分を染み込ませ、柔らかい 私はそんなキュウリに 歯を突き立て 水分を啜り、 浅漬けを食するのが 本当に好きなのです。
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加