幻想へ……

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ドレスの女性はクスクスと笑って男性の言葉に答える 「化物じゃないだと?バカな……、このような空間にいる者が化物でなければなんだと言うのだ? そして目的は?」 「あん、酷い♪」 男性の問いかけに笑って言う女性は扇子を広げると口元を隠して言う 「まぁ、私は人間じゃないんだけどね。 それで目的はね、あなた『達』がこの世の理から外れたから迎えに来たのよ」 「何……?」 「ふふふ、あなたはある意味で神に等しい力を手に入れてしまったのよ?」 「……」 男性はすかさず右手に持っていたルガーを2~3発発砲した 「きゃっ!? ちょっと! びっくりするじゃない!」 「黙れ、精神疾患の疑いがある。安全を考えて排除だ」 女性は掠めた髪や服を気にしながらため息を漏らすと 空間に再び裂け目を作った 「そんなに言うなら見せて上げるわ あなたが何に目覚めたのか」 「……」 女性は空間の裂け目をテレビのように男性の前に近づけた
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