プロローグ……

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撤退準備が完了し 下士官から続々と脱出する中 男性は一人、自分に当てがわれた部屋で礼装に着替えていた 「大佐! ここでしたか……」 勲章を全て付けたところで男性の副官が部屋のドアを開けた 「シュナウザー、此処で何をしている?」 「それはこちらの台詞ですよ! 脱出の準備はできました、早く来てください!」 副官のシュナウザーは自身の上官を前に言った だが、彼はゆっくりと答えた 「シュナウザー、早く行け……これは命令だ」 「大佐! それでは大佐は……」 副官の言葉に男性は笑って答えた 「シュナウザー、正直な話私は退屈していた……指揮官と言う立場は私にとって安全過ぎたのだ。 その分、出撃しなかった分のスコアを稼がねばな 相手は連合軍だ、喰いでがあるだろう?」 男性は笑って部屋を後にした 副官のシュナウザーはそんな彼の背中を見送り 敬礼で彼を送った
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