with 不良くん

2/12
前へ
/12ページ
次へ
俺の名前は三橋雄也(ミツハシユウヤ)。高校2年生。新学期も始まり、爽やかな新緑の風薫る中、今年こそは平和な普通の一年を過ごしたい!そう思ってたのに…。 朝っぱらから知らない奴らにからまれました。(-_-#) 「よう、三橋。お前、オレらの後輩いじめてくれたらしいな」 誰だコイツ。つか、なんで俺の名前知ってんの? 「……誰?」 「ふん。いい態度だな。東高の斎藤って後輩に覚えあるだろうが?」 喧嘩相手の名前なんかイチイチ覚えてねーよ。大体、コイツみたいに名乗りもしないで一方的に絡んでくるやつがほとんどだ。礼儀を弁えた不良というものを、俺はほとんど見たことがない。 「………」 めんどくさくて俺が黙っていると、痺れを切らしたのか相手が勝手に情報を与えてくれた。 「てめ、自分がボコった相手のことも覚えてねーのかよ!?先月お前に殴られた金髪のヤツいただろ!?」 あー…。もしかしてコンビニの前で喧嘩売ってきたやつか?あのコンビニ、東高の近くだったし。制服、着崩しまくって原形なかったけど、たしかブレザーだったような…。 「あー、もしかして、あのツンツン頭のちびっ子か?あれは向こうから絡んできたんだけど」 俺は何もしていないのに一方的に絡まれることが多い。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加