6月

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雨が打ち付ける 硝子に背をつけて座り ふっと…部屋を見渡した その美味しさを教えてくれた あの人はもういない そう… 好きになった理由はわかっているのに 嫌いだった理由は見当たらない… 重い湿度に身体を支えきれず 僕はその場に身体を横たえた 雨の雫が 見上げた天井も 薄暗い光も 温室のような蠢く感情も 窓の外に咲く紫陽花のように 心まで雨色に染め上げていく 色んな想い… 起き上がる事さえ憂鬱だ 君が居ないこの部屋は ずっと雨が降りしきっているよう
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