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私は幸せの絶頂に酔いしれていた。 パーティー形式で行われた披露宴で終始、最高の笑顔を振りまいた。 数人の招待客が恵美を見ながら話していた。 「…見て。花嫁のお腹。妊娠6ヶ月なんだって。」 「知ってる。 結婚しろって迫ったって噂よ。」 「えぇ~! そうなの?でもあの顔じゃ、武俊さんに釣り合わないよね~。」 クスクスと笑っていると 「そんな事言ったら可哀想よ。 可愛らしいじゃない。 タヌキみたいで。」
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