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「ソウマ~っ☆『神獣召喚』上手くいってるぅ?」
バーーンッ!!とドアを、大きな音をたてながら、一人少年が入って来た。
その音と、いきなりの少年の登場に、ソウマと呼ばれた少年は驚き、思わず手を下ろしてしまった。
その時、
「うわっ!!?」「んんっ!?」
陣からまばゆい光が放たれた。
その光は、天まで貫いて――――。
「…っ?!!ちょっ…何これっ!?」
光は、学校を出て、一人帰り道を歩いていた、雪の体をちょうど囲んでいた。
何が起きたのかわからず、立ち尽くしてしまった雪に、追い討ちをかけるかのように、更に光は輝き、
「…っキャーーーーーッ!!」
静かに、少しずつ消えていった。雪と共に。
「な…何だったんだ?今の…」
「さぁ…?…ていうかお前っ!いきなり入って来るなって、いつも言ってるだろうがっ!!!」
光が消えていった後、ソウマは少年にそう怒鳴りつけた。…その時、ドサッと何かが落ちた音がした。2人同時に、音がした方をみると――そこに、少女がいた。
「……っ、いったーーーーーいっ!!!!」
そして、今度は少女――雪の声が室内に響きわたるのだった。
―――これが、一生会うはずの無かったであろう者達が、出会った時だった。
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