第一夜

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「……っ、いったーーーーーいっ!!!!」 思いっきり尻餅をした雪は、そう叫ぶと、強く打ち付けたところを擦りながら、ノロノロと立ち上がる。 呆然と、立ち尽くしている少年2人の視線を感じ、そちらに目を向ければ、こちらもまた呆然と立ち尽くしてしまう。そして数秒間の沈黙の後、最初に口を開いたのは、 「……なんで…、なんで『神獣』じゃなくて人間がっ!?しかも女の子って!?」 ソウマと呼ばれる少年だった。 「さ…さぁ?…もしかして、失敗したんじゃない?」 次に口を開いたのは別の少年。 ちなみに雪はというと、 "何ココ…、私帰っている途中だったよね?なのに…、なんで見知らぬ場所にいるのっ!?というか、この人達誰っ!?"――と思っていたが、口には出さずに、2人の会話を静かに聞いていた。
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