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「俺達は答えただろ。だから次は、あんたが名乗る番」
偉そうに言われて、カチンッ!と頭にきた雪は、
「……西常 雪」
と、名前を言いながら、もの凄く嫌な顔をした。
「…何だその変な顔は」
「な…っ!」
「まぁまぁ、お互い自己紹介が終わったわけだし、ちゃっちゃっと本題に入ろっ」
「…それもそうだな」
一瞬、険悪な空気が流れたが、ユイリヤの仲裁で、何とか重い空気にならずに済んだ。
「それで、僕達から先に質問してもい~い?」
「はい」
雪が頷くと、
「…で、あんたは俺の言葉わかるし、喋れるんだな?」
「…何か言っている意味が、微妙にわかんないんですけど…。でも、まぁ、普通に今喋ってますし、あなたの言っていることもわかります」
「ま、確かにな」
「次の質問だけど、いつ、どこから入ってきたの?」
「えっと…つい先程気付いたらここにいて…、なので『どこから』という質問の答えですが、私は持っていませんので、答えられません」
「ふむ…なるほど。それじゃ、あんたが着ているそれ、それは服?」
「?はい、制服ですが、普通の服です」
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