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「制服?…まぁ、いいや。……で、あんたって、『ただの人間』?」
ソウマは先刻した質問を、今度は一つずつ訊いて、雪も、丁寧とまでは言えないが、自分が答えられる範囲までのことをかえした。が、最後の質問の意味は、全くもってわからなかった。
「『ただの人間』って…もちろん人間に決まっているじゃないですか。あなたがいったい何を言っているのか、全くわかりません」
「ただの人間は、ただの人間だ」
「いや、だから……」
"全然答えになってませんけど。…というか、何なの?!この人っ!!"と、またしても雪が、心の中で呟いた時、
「――つまりソウマは、君が、『神獣』に関係しているのか、それとも、可愛いごく普通の女の子なのか、それを訊きたかったんだよ、なっ♪」
ユイリヤが、ニコーッと笑いながら、ソウマの質問に分かりやすく補足した。
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