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ひとまずただのゴミになった元携帯を適当に投げ捨て、寮への道を歩く。
「…あー、あーあーあー…」
右、左、そんでまた右
ゲタを履いているからか、土の上でも歩く度にカラコロと音がする。
意味もない声を発しながら、意味もないことを考える。
途中近くの木の陰で亜夢が襲われていたような気がしたが、無視だ。
どうせ糞なアイツに夢中な誰かが助けるだろ。
まぁ、既にケツにぶっ込まれてるかも知んねぇけど。
とりあえず今はもう、部屋に帰る。
そのために変なことを考えねぇように、意味のないことを考える。
どうやったら楽に死ねるのか、とか
どうやったら楽に殺せるのか、とか
何かを忘れようとして、意味のねぇことを考えるのなんて今まで何回もあったからか、考えてみるがすぐに答えが出る。
――楽になんか死ねなくていい。そんなあっさりと死んでやんねぇ、とか。
――楽に殺すのなんか銃で頭ぶち抜くのが一番楽だろ、とか。
それは答えとは言えねぇかもしれねぇけど
俺にはそれでいい。
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