裏切り

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亜夢はすぐに族の奴等と仲良くなっていった。 その頃は、亜夢の事なんか気にしていなかった …いや、気にすることが出来なかった 『黒蝶』の人数も、その頃から200人以上いたし、その上、家が大変だった時期とかぶり、たった一人のメンバーを気にしてなんかいられなかった。 …それが悪かったのか? あいつは、最初から俺の事を異様に嫌っていた 誰かが俺の事をかばって怪我をしたときは、仲間の心配をする前に、俺をせめだした 『お前がいるからいけないんだ』 『なんでお前なんかが、ここにいるんだよ?!出てけよ!!』 毎日、会うたび言われた そういう時は馨が来て、亜夢を止めてくれていた。 …だけどある時から、馨も亜夢につくようになった いや、ある一言から…か? 馨が喧嘩で勝って、倒した相手を呆然と無表情で見つめていると、亜夢がやって来て、 『…お前…寂しい奴だなっ!!』 と、言ったときから その時から、亜夢が俺に何を言っても黙って見ているか、時には亜夢と一緒に、俺に文句を言ってきた。 そして、亜夢が俺の文句ばかり言うから、俺に対する族の奴等の態度も変わっていって… そうなると、俺に味方するような奴はいなくなった …俺は、一人で居ることが多くなっていき そしていま、完全なる一人になったって訳だ。 多分結構前から予感はしてた。 でも、気のせいだろうと無視した。 …じゃねぇと馨の側にいられなかったから 所詮、現実逃避ってか? ,
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