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意味のねぇ考え事をしてたらすぐにチャイムがなり、授業が終わった
ハァ…と、ため息を心ん中だけでついて、次の授業の準備をする
あぁー…次はー…歴史かよ…
なんで既に死んだやつがした事なんかを覚えなきゃいけねぇんだよ、ダリィ
そう思いながらも今日、本家に届いたばかりの教材をパラパラとめくり、教材の中身を見ているフリをしていると
「…こんちわ、てんにゅーせー」
前の席の奴が声をかけてきた
少し茶色がかった髪の毛に、黒い瞳
眼鏡をかけているにもかかわらず、何故か馬鹿そうに見える平均より少し上の顔
まぁ、中の上から上の下ってところか
ってかこいつ誰だ?
椅子に横向きにすわり、体ごと俺の方を向いてきた男
見たことはあるが、名前が出てこねぇ
下手なことは言えず、俺がこんにちはとだけ返して黙っていると、男は少し困ったような顔をして、すまんと言って自己紹介をしてきた。
「俺は中本呉羽(ナカモト クレハ)ってんだ。
よろしくな」
そう言い微妙に笑う男
呉羽に、俺もよろしくと返し、笑う
すると今度は、呉羽は心底嬉しそうな顔をして俺の顔をガン見してきた…
キメェ…見んな糞が…
そう言えるはずもなく固まる俺
あいても何故か黙ってただ俺をガン見する
そして、至近距離での…沈黙…
…そして……
「…ワケ有り転入生きたぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」
……は?
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