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笑顔を作り、すいませんと謝ると、呉羽は頭をブンブンと振って
「俺こそなんかキモい事言っちまってっ…すまんっ!!」
と、勢い良く謝ってきた
あぁ、きもいって自覚はあったんだな
ってか、こんな事しについてきた訳じゃねぇ
「…それで…あの…
……………俺と亜夢と……の事、どこまで知ってんの?」
バレてんなら敬語使うまでもねぇな…と思い、途中から地で話す
馨の名前はなんとなく言わなかった
意味は…多分、ねぇよ?
ニコニコと未だに笑う俺の言葉に、呉羽は驚いたような顔をする
は?なんで…
俺が推測やらなんやらしようとすると、呉羽はソファから立ち上がり、俺の肩を思い切り掴み、大声で…
「…っ!!王道転入生名前呼びktkr!!なになになに!?過去何があったのさ!?
今の反応は…アレか、族関係か!
もしかして亜夢の事大好き過ぎて、高校まで追っかけてきちゃったみたいな!?鼻血出るぅぅうううう!!インクでちゃう!!
ハッ!!そういえば!!
王道転入生と、橋本の所属する族は確か黒蝶ってゆー…」
「黙れっ!!」
『黒蝶』
その言葉が聞こえてきた瞬間、俺は反射的に叫んでいた
あぁ…何やってんだよ自分…
…全部もうぐっちゃぐちゃじゃねぇか…
亜夢の名前聞いただけでイラついて…
馨の名前を口に出すのも躊躇って?
結局は今日初めて会った男にキレて…叫んで…
何がしてぇんだよ…1年間何してきたんだよ…
俺がココに来たのはただ亜夢を壊すためだけ…だろ?
なのになんで…
もう関係ねぇハズなのに…
あぁもうイヤダ…
どこで狂った?
どこで間違った?
間違ってんなら直さねぇと…
…あぁ…幸運にも間違いなのは目の前の…呉羽だけ、だな…
…これ以上間違いが広がらねぇ様に…
間違いは…消さねぇと…
…なんでだろ……笑えねぇわ……
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