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「…っおい」
俺は近くのブリッ子男子に声をかける
ブリッ子男子は俺にビビりながらも顔を赤めながら、上目遣いで俺を見てきた
あ…きもいなあ、顔潰すぞ?
俺は手が出そうになるのを我慢し、いつもの不機嫌そうな顔のまま、転入生は?と聞いた
「えっと…呉ちゃんと…あ、中本くんと廊下に…」
そこまで言うと少しイラついたような表情を見せるブリッ子男子
…あぁ?
俺が睨もうとした瞬間、ハッキリとブリッ子男子の雰囲気が変わった
「……転入生と橋本様がどんな関係か知りませんけど……呉ちゃんに手出したら許しませんからね?」
…なんだコイツ…威圧感半端ねぇんだけど…
コレは上目遣いじゃねぇな…睨んでっわ…
…チビのクセに…
俺が何もいい返さずに睨んでいると、ブ……チビは、ニッコリと笑い
「あ、多分呉ちゃんなら元サッカー部の部室にいると思いますよ?ろうかでて―…」
いきなりその中本とかいうやつの居場所を話し出した
…あぁ…中本と愁が一緒にいるっつってたな
俺は一度舌打ちをしてから、チビに教えてもらった部室に歩いていく
……歩いてなっ!!
俺はまだ余裕があんだよ…
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