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俺が廊下を歩いていると、中庭を挟んで向こう校舎に人影が二つ
窓自体はすりガラスのようになっていて中が見えなくなってっけど、窓の上の換気の為の小窓は普通のガラスで中が見える
…まぁ、中見なくても分かる
ずっと追いかけてきた姿だから
……片方は愁だ
俺は早足でその教室に近づく
タッタッタッタッ…
走ってねぇぞ、駆け足だ。
…パァンッ
…向かい側の校舎にようやく入ったとき、小さく鼓膜を揺さぶる音が聞こえた
……あ…コレ…
普通に暮らしていたら一生関わる事のねぇ…
あるとしてもテレビの向こうの音であるだろう…銃声の音…
ようやく聞こえる程のちいせぇ音だが…
俺は生で聞いたことあっから分かる
…愁と一緒に聞いた…
俺は余裕なんて無くなって、走る
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