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喧嘩してっと、体力がつく
…つまり、俺の体力は人並み以上ってゆーことだ
ダッシュで愁達のいる教室に来ても、息が乱れたりしなかった
体を動かしやすいように、いつもは腰まで下げているズボンをあげながら、なんとなくドアについている窓から中を覗くと…
―――…朝みてぇに、愁と目が合った
…あぁ…愁、目が…怯えてる?
拳銃を見たことのある男に向けながら、愁は怯えていた
…いや、いつもの無表情だけど…
俺には分かんだよ!!嘗めんな!!
ドアも開けずに、愁と見つめあ……ニラみあっていると……目ぇそらしやがった…
糞があ……なんか傷つくわ…
舌打ちしたい気持ちを抑え、ドアに手をかける…
その瞬間…愁は…笑った
そして
―――ガシャンッ!!
…っ!?
……チッ…俺のアホ!!
愁は窓ガラスを割って外に出て行った
愁の意味の分かんねぇ笑顔に気を取られ、反応するのが遅れちまった
ハッとして、俺は急いでガラッとドアを開けて中に入り…
愁が出て行った窓の近くにいた男を見る
すると、男も俺が部屋に入ってきたのがわかったのか、俺の方を振り返る
……そして、今まで愁から拳銃を向けられていた男と向かい合った。
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