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ってか、コイツ…
「…なんだよ、そういうお前の方がアイツのこと好きなんじゃねぇの?」
俺が馬鹿にしたようにして聞くと、中村は一瞬ビクッと震えたあと、目を見開いて、固まった。
……は?
なんだよ、図星ってか?
なぜか中村にイライラしている俺は、知らねぇ間に睨んでいたらしく、固まっていた中村がコッチを見て震えだした
怯えてんのか?
今までの経験からして、俺が睨んで怯え無かった奴は親父と亜夢と…愁とそっちの道の人たちだけだ。
だから、中村みてぇな一般の生徒は ――…
怯えんだろ。
そんな俺の考えは、すぐに間違いだと壊されるわけだが。
「…ブッ…ククッ…プァッハハハハハハハ!!」
「…っ!?」
中村の吹き出したような笑い声によって。
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