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KUREHA SIDE
「橋本ってさあ!!」
それから始まる言葉は、俺の本心
とか言ってみるけど、実はただの妄想だったりする。
腐男子ですから!!
「ヘタレだよね」
でも、結構当たってること言ってると思うんだけど。
「今まで王道くん…亜夢くんだっけ?
亜夢くんの周りに引っつくただの一匹狼くんだと思ってたけど、違ったね」
だって、橋本の顔、歪んできたし
「本当は如月のことが好きなんじゃねえーの?」
じゃないと今までの橋本の行動の辻褄があわないし
「亜夢くんはただの身代わりとか?」
そうじゃないと、今頃王道くんの方に行ってると思うんだよね
「如月を1人にして、亜夢くんについてきちゃったわけだ」
最初は如月を試しただけ、とかだったんだろうけど、全部を受け入れてくれる王道くんのそばが楽だったんだろうな
「結局、なかなか振り向いてくれない如月より、楽な亜夢くんを選んじゃったわけだ…
逃げたんだね、橋本は」
そこまで言うと、今まで黙って俺を睨んでいたいた橋本が声を荒げて
「…そんなんじゃねえよ!!
ってか、てめえに何が分かんだよ!!」
そういった。
え?何が分かんだよ?
「腐男子の観察力嘗めんじゃねえ!!
こっちは中学のころから王道やら非王道やら読んできてんだよ!!アンチ王道は俺の大好物なんだよ!!腐男子の知識をもって、王道学園で分からないことはっ!!…あ、あんまりねぇんだよっ!!」
……言って気づいたこと。
え?コレ大声でいうこと?
否!!だね!!
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