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SHU SIDE
「…っはぁ…はぁ…」
…ちっ…あーあ、逃げちまった。
目が合って反射的に逃げるとかどんだけ弱いんだよ
呉羽を残してしまったが、今から戻るわけにも行かねぇ
俺はとりあえず、寮に向かっていた。
寮は校舎からかなり少し離れた場所にある。
まぁ1kmぐらいか?
いつもならキツくもねぇ距離だが、焦って全力で走っちまってかなり息切れをしていた。
「…っ…はぁっ…」
一度大きく息を吸い、吐く
そして携帯を取り出し、棗に電話をかける
prrrrrr...prrrrrr...
…さっさ出ろよ糞が…
呼び出しコールの6回目でやっと通話中になり
「おい」
棗じゃない奴の声が聞こえてきた。
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