俺は気が乗ってきて無意識に足を組む
そして、電話帳を開き、電話をかける…
PrrrrrrPrrrrrrPrrrrrr...
呼び出し音が3回鳴ったところで、相手が出た。
《…はい…》
聞こえてきたのは40代くらいの男の声。
「…あぁ、元気でしたか?新さん」
…俺の声を聞くと怯えてんのか、震え出す相手の声
《…お、俺じゃないっ!
俺が差しむけたんじゃ…》
自分より年下の餓鬼に怯える、いい年した大人……ダセェなぁ…
「…何言っているんですか?池田組を動かせるのは池田組当主のあなたしかいないでしょう?」
新
図星だったのか唾を飲み込む音がした
そして、静かになる電話の向こう側
…多分、どうすればいいのか考えてんのかもしれねぇけどよぉ
残念ながら、お前はおしまいだ。
愁「…悪いけど、そういう駆け引き、てめぇみたいな雑魚とやる優しさなんか持ち合わしてねぇから…
…さっさと死ねや…」
息を飲む音と、銃声の音……
流石というか、なんというか
暗殺のプロは、死に逝く野郎に悲鳴も出させてくれねぇみたいだ。
俺は相手が居なくなったはずの向こうに呼びかける
「…おつかれ、帰っていいぞ、龍」
《…あぁ…
…愁さん、その前に棗に変わってくれ》
酷く冷たい声の龍(リュウ)…如月組ってか、俺の配下の暗殺者の声は、いつもと変わらず俺の耳に心地いい
俺は耳からイヤホンを取り、棗に携帯を渡す。
「……」
棗は今まで俺の声を聞いていたのか、相手が誰かわかるようで、何も言わずに耳にイヤホンを付ける。
その後の2人のことは、何故か棗の機嫌が悪かったことぐらいしか知らねぇ。
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