†第一章†

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あたし、有薗 繭華 (アリゾノ マユカ)、16歳。要するに、高校一年生だ。 「ふーっ…」 長い長い今日も終わり、あたしはベッドにダイブした。 「はぁ、疲れたぁ」 枕に顔を埋めた状態で軽い伸びをする。 さて、と。携帯でも見るか。 一日が終わり、ベッドの上で携帯を開くというのがあたしの日課だ。 まず最初にメールが着てるかを確認する。 えーっと…新着メールは… 「えぇ!?」 シーンとした部屋に私の声が響く。 …まさか、ね?幻覚じゃなくて? 再び見た画面には、「新着メール24件」の文字。 …現実?だぁ……。 そもそも、あたしの携帯にあまりメールは来ない。 だって面倒だし。メールは嫌いだからあんまりしてないだけ。だから、メールが来ないの。……別に、友達がいないとかじゃないんだからっ!! …たまにするのは本当に必要な事についてのメールとか。 まぁ、一番の理由としては、あたしが極度の機械音痴でメールの機能をいまいち理解してないからなんだけど。 とりあえず、メールを見てみる事にした。
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