都市の機械人形たち

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周りのみんなも水分補給したり、おしゃべりしたりして、体を休めている。 まだ、村を出て1~2時間だから、そこまで疲れていないが、あと数時間は歩かなければならない。 空は雲で覆われていて太陽が昇っても光はささないから、昼間でもあまり暑くはならない。 それはありがたかった。 暑くなったら拓斗や麻美はすぐ疲れてしまうだろうから。 「ねぇ、里奈!手出してー。」 拓斗が楽しそうにニコニコしながら話しかけてくる。 なんだろ? と思いながらも手を言われたとおりに出すと、拓斗はポケットから何かをとりだし、私の手のひらに置いた。 置かれたのは小さな金色の指輪だった。 「村から持ってきたの?」 「うん。これ、お守りなんだよ。  でも、僕は、いらないからあげるー」 「あげるって……」
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