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「あ、俺早くこの傷が治る方法知ってます!」
「?何だそれは?」
「…西園寺さんにしか出来ない、とっても簡単な方法です!」
「…私にしか出来ない?何だそれは…?」
少し疑り深い表情になる西園寺をよそに、啓太はしれっとした表情で
「西園寺さんから俺にキスしてくれれば、すぐ治ります。」
「なっ……!??///」
「ダメですか?」
「あああああ当たり前だろっ!そんな恥ずかしい事出来るわけっ「西園寺さんは俺の唇の傷、心配じゃないんですか?」」
少ししょげて見せる啓太に西園寺は真っ赤になりながら反論したが、啓太は折れる気が全然無かった。
「お前っ!…卑怯だぞっ!」
「クスクス…だって…」
耳元で、「西園寺さんからのキス…貰いたいから…」と甘く囁けば
「……ッ…///ばか…///」
とこれ以上ないくらい顔を真っ赤にした西園寺さんからの甘い、甘いキスが降り注ぐ。
そのまま俺たちの陰は1つになった――。
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