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「おやおや、
遅かったわねアナター。」
あれから、
継母の屋敷に到着した
ラレデンシと父。
屋敷からは、継母と、その娘二人がドタドタと走ってきました。
娘二人はラレデンシを一目見ると、真っ赤に顔を染めました。
どうやら同時にラレデンシに一目惚れしてしまったようです。
しかしラレデンシは鈍いので全く気付きません。
「おや、綺麗な娘さん。いったい、どうしたの。顔が赤いようだけど」
ラレデンシは努めて中性的な声を出します。
その、恐ろしいほどに美しい声は近くにいた人全員の身体を痺らせました。
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