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「ねぇ、お父様」
「なんだいシンデレラ」
シンデレラはモジモジとします。
父はどうしたものかと眉を潜めました。
「髪を切りたいの」
シンデレラは美しい金髪を指で摘みながら言葉を繋げます。
「ほら、最近暑いじゃない。」
父はショートカットの女性が好みのタイプだったので大喜びです。
シンデレラはその様子を見て、先程のバタフライナイフを胸元から取り出しました。
「じゃあ、切るわね」
言うが早いか、
シンデレラは無造作に自分の髪を引っつかむと、ナイフを当てがい、乱暴に切り出しました。
シャキンッ…シャキンッシャキンッ…
軽やかな音とともに、
綺麗に磨かれた床の上にふわふわと金髪が舞い落ちます。
父はドキドキしながらその光景を眺めていました。
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