2人が本棚に入れています
本棚に追加
最後に、"さらし"の代わりにベッドのシーツをナイフで切り裂いたものを胸に巻き、シンデレラは晴れてオナベになりました。
「これからは"私"というのは控えて、"僕"っていうことにするよ」
金髪の美少年は、
柔和な笑みを浮かべました。
「あ、それと僕のことはラレデンシって呼んでね」
ラレデンシは、悪戯っ子の様に父に向かってウインクをしました。
長い睫毛によって、バチ、と星が飛びます。
「あ、ああ。分かったよ」
父は頷く他にすることがありませんでした。
最初のコメントを投稿しよう!