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トレーナー１枚着てるだけ…
ハッ！下着も着てない！！
「てか、るぅちゃんちっちゃいね～。英のトレーナーん中で迷子になりそ～」
いやいや、いくらなんでも迷子にはならないですけど…
あたしが特別小さいのか、この人達が特別大きいのか分からない。
ってか、それどころじゃないのーっ！
「でもさ、その格好じゃ外でられなくない？」
トレーナー１枚をワンピースみたいに着てるあたしに、少し困ったような視線が送られる。
「あっ、あの…ここ来た時？着てた服とか…ありますか？」
おずおずと聞いてみると、伊藤さんがあからさまに目をそらした。
「いや……着れる状態にないというか…」
分からなくて首を傾げると、いつの間に席をたったのか、坂口さんが何かを無言で差し出した。
「…あっ…」
引き裂かれた布きれと化した、たぶんあたしが着てただろう…服…？
知らなかったのか大澤さんも、隣で驚いた顔をしている。
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