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「ねぇねぇ、るぅちゃんの寝る部屋どーすんの?」
「あっ、あたしリビングのソファーで寝てもいいですか?昨日はベットとっちゃってすみません」
帰りの車の中で、大澤さんが言った言葉に返事をした。後半は伊藤さんに向けて…
「ダメ」
「えっ?」
「俺がソファーに寝るから、瑠璃ちゃんは俺の部屋使って」
「いえ!滅相もないです!あたしがソファーで寝ます!」
「絶対ダメ!」
「お前らうるさい。」
「「すみません」」
眉間にはしわを刻みながら後部座席を振り返った坂口さんに、慌てて2人して頭を下げた。
「まぁ、仕方ないよね~、只でさえ狼の巣だし。リビングなんかで無防備に寝られたら襲いそうだもんね」
「お前は襲うほど飢えてないだろうが!」
「え~かわいこちゃんなら、いつでもOKだよん。それに今の言い方だと英は飢えてるって言ってるみたい」
「おそ…う……」
「ちっ、違うから。そういう意味じゃなくて…えっと……」
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