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「物置に使ってる部屋を片付ければ良いだろう。翔のダンボールが数個あるだけだしな」 「だよね~、3っつくらい運んで掃除機かければ大丈夫」 「ベットも有るしな」 「英がむきになってんの面白かったね~」 「……。」 冷静に話す坂口さん、くすくす笑う大澤さん、黙ってしまった伊藤さん………どうしていいか分からないあたし。 「あの…?いいんですか?大澤さんのお荷物があるみたいですけど…」 「いいのいいの!てかさ~それ止めよ?」 「…はい…?」 「大澤さんって固くってヤダ、僕は翔だよ~」 「えーっと…か、かけるさん?」 「う~ん、少しはましかな。でも、さんは無しね、翔」 「む、無理ですよぉ!恩人でこれから更にお世話になろうって方に!」 全力で頭を左右に振るあたしを、バックミラーで見ると 「仕方ないなぁ、翔くんでどぉ?それに僕は恩人じゃないしね」 「泊めて下さったじゃないですか!」 「ふふ、るぅちゃんはいい子だね。でも敬語も無しね~」 「えぇ!!」
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