1074人が本棚に入れています
本棚に追加
/728ページ
「英はどう思う~?」
「あっ、うん。瑠璃ちゃんが良ければ」
少しはにかみながらうなずく姿が可愛くて、ついヨシヨシしたくなった……もちろんしてないよ?思っただけ。
「はい!…英ちゃん?」
「ん?」
「ちょっと呼んでみました」
「なに~、そのバカップルみたいなノリはぁ。僕が運転してるからって後ろでイチャイチャして~」
なぜか不満げな翔くんを軽く叩きながら。
「俺は名前にさんで構わない。くんやちゃんで呼びたかったら好きにしろ、もちろん呼び捨てでも構わないが?」
そう隆哉さんが言った。
「た、隆哉さんって呼ばさして頂きます!」
「だから固いよ~。はい、とーちゃくー」
帰りは話しながらだったからか車酔いをしないで済んだあたしは、なぜかまたもや…英ちゃんに運ばれている。
「あの…歩けますよ?」
「隆哉ママに絶対安静って言われたでしょ?」
「でも…」
「ずる~い!僕もるぅちゃん抱っこしたい~」
「……?」
「……。」
「……。」
なんでずるいんだろ?重くて申し訳ないのに……
もしかして…お姫さま抱っこされたいとか?って違うか……
最初のコメントを投稿しよう!